「生きるをいただく」

4分の我慢!

日々

Tuesday, June 15, 2010

INTEROP見学レポート

参加日 2010/6/9
場所  幕張メッセ
報告  例年出かけても、展示ブースは一巡する程度で、正直何を展示しているのか全くわからないというのが正直な感想。かわりに基調講演はそれなりに易しく、情熱を持って伝えたい講演者の思いが伝わってくる。視聴した基調講演で留めておきたい知識を書き記しておきます。
関係する他の同時開催イベントとして
 「IMC TOKYO] Interop Media Convergence
 「デジタルサイネージジャパン] Dijital Signage Japan
 「Mobile & Wireless Tokyo プレビュー]
 「スマートグリッドジャパン プレビュー]
なるものも開催

K-01 6月9日(水)10:30-11:15
◎クラウド、巨大データセンタ、そして、スマートグリッド
村上 憲郎 グーグル株式会社 名誉会長

【概要】
『世界の情報を整理して、世界中の人がアクセスできて、使えるようにする』というミッションを掲げて、新しいサービスを次々と、それも無料で提供しているグーグル。ここ数年は、『クラウド・コンピューティング』という、IT産業全体を根本的に変革するかもしれない、新しいコンピューティング・スタイルの提唱者・推進者としても、注目されています。さらに、オバマ政権の『グリーン・ニューディール』政策に寄り添う形で、クラウドを支える巨大データセンタの省エネ化・グリーン化に必須な、『再生可能エネルギー』や『スマートグリッド』へのコミットメントも深めています。
本基調講演では、これら個々の内容について、相互の連関における必然性と整合性も併せて概説します。また、インターネットの新たな拡張ともいえるスマートグリッドに関し、可能性とビジネスチャンスについて、グーグルの展望を語ります。
【講演者略歴】
2003年4月、Google Inc. 副社長兼Google Japan代表取締役社長としてGoogleに入社以来、日本におけるGoogleの全業務の責任者を務めて来ましたが、2009年1月1日付けで退任し、名誉会長に就任しました。
Google入社以前には、2001年にDocentの日本法人であるDocent Japanを設立し、同社の社長としてe-ラーニング業界でリーダーシップを発揮しました。
1997年から1999年の間は、Northern Telecom Japanの社長兼最高経営責任者を務め、Northern Telecomに買収されたBay Networksの子会社であるBay Networks Japanとの合併を成功に導きました。後にNortel Networks Japanと改名された同社において、2001年中旬まで社長兼最高経営責任者を務めました。
日立電子株式会社のミニコンピュータシステムのエンジニアとしてキャリアをスタートした後、Digital Equipment Corporation(DEC)Japanのマーケティング担当取締役などを歴任し、マサチューセッツのDEC本社にも5年勤務しました。
京都大学で工学士号を取得しています。
著作
① 「知識ベースシステム入門」インフォメイションサイエンス社 1986年刊
② 「村上式シンプル英語勉強法」ダイヤモンド社 2008年刊
③ 「村上式シンプル仕事術」ダイヤモンド社 2009年刊

メモ並びに感想
●グーグルの紹介 1995年 スタンフォード大の学生が学内で始めた検索サービス
1997年 評判を得て 1998年 創業
●比較される検索サイト
 YAHOOは 目次ポータル 一方GOOGLEは 索引

●グーグルのミッション:使命(レゾンデートル:存在理由)
 世界中の情報を整理し 世界中の人がアクセスできる それを無料で提供する
 収入は広告収入のみ 97%が広告収入 それはすべて技術

●GMAIL 一生のメールが保存 肝である!
●グーグルはユーザにコンテンツのある場所を指し示すだけ
●グーグルサーバーは自作
●ソフトの開発は dogfood方式 自社で使う製品としてブラッシュアップをはかる
 ソフトウェア開発における「ドッグフードを食べる」とは、ソフトウェアの開発者もしくはその会社が、  自 分たちが開発したソフトウェアを実際に業務などで使用することです。要は自らを実験台にするわけで  す。
●情報のオーバーフロー
 整理するな、検索せよ
●コラボレーション
 資料作成は共有してこそ グローバルな組織での意思疎通 外部パートナーとの連携
●どこからでもアクセス
 いつでもどこからでもどんなデバイスから
●50ドル 年額6000円/アカウント
 メール容量 25G
●Google App Engine
 スケーラビリティーへの対応が重要
●ユーチューブ アップロード
 1分あたり24時間以上
●巨大なデータセンター
 ware house scale data cennter
 電力の削減が課題
  PUE(電力効率性)=Total facility power/IT equipment power
  ベルギー データセンターのPUEは1.1の小電力
●clean energy 2030
 coalをやめる 風力 太陽光 地熱 バイオマス
 小口発電の集積 電力分配網 
●smart grid
 電力網と情報網が束ねられ、物理的には束ねられている必要はない
 論理的に束ねる

  系統系グリッド(上流)とコミュニティーグリッド(下流)電力の地産地消
  google powermeter ドイツの会社 
  先進的な取り組みとしてスマートメータがアメリカ、ヨーロッパを中心に4000万台配布 翻って日本はガ  ラパゴス化の傾向であり、多くの法規制で実現は今のところ不可能にちかい

●internet of things

 テクノロジーによる革命は数年前から進展しているにもかかわらず、多くの人々はそれに気づいていません。インターネットが 1990 年代において破壊的なテクノロジーであったのと同様に、「Internet of Things」(モノのインターネット)もまた、技術面だけでなく社会的にも破壊的な影響力を持つものであることは間違いありません。

エグゼクティブ変革の兆しはいたるところで見受けられます。高速道路に埋め込まれたセンサーが道路状況をリアルタイムでWebページや携帯電話に配信し、監視カメラが混雑地域の広い道路の状況をリアルタイムで映し出しているように、インターネットにつながるデバイスの数は爆発的に増加しています。広く普及しているオープン・テクノロジー・インフラストラクチャと、サン・マイクロシステムズなどの企業や研究者からなるグローバルなコンソーシアムによって開発された標準規格からなるElectronic Product Code Network (EPCglobal) の発表によって、「Internet of Things」という考え方がいよいよ世界的に普及しつつあります。ちょうどその前身であるUPC(Universal Product Code。一般にはバーコードとして知られている) が 1950 年代に普及し始めたような状況です。この新しいパラダイムから生まれた最もわかりやすいテクノロジーの一つがRFID(無線ICタグ)です。
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K-02 6月9日(水)11:30-12:15
◎講演タイトル:キャリアから見たクラウドの意義
海野 忍 NTTコミュニケーションズ株式会社/代表取締役副社長 法人事業本部長


【概要】
これまでのビジネスにおける価値観を大きく変えようとしているクラウドコンピューティング。そのクラウドの根幹をなすネットワークの重要性は、クラウド時代を迎えてますます高まってきております。
ネットワークは国境を超え、企業の持続的でグローバルな事業活動を支える重要な社会インフラになっています。

クラウドはSaaSに代表されるビジネスモデルのようにソフトウエア会社のグローバル展開を可能にし、またユーザーは世界中のアプリケーションを必要な時にストレスなく利用できるようになりました。これはクラウドを支えるネットワークが高速化、低料金化、そしてグローバル化したからこそ実現可能になったと言えます。もはや、ネットワークを抜きにクラウドを語ることはできない時代になってきています。

このように今後の成長分野として期待度の高いクラウドですが、その定義は拡大しつつあり、「ネットワークを通じて提供されるサービス」といった曖昧なものです。
そもそもクラウドとは何か、疑問に感じている方も多いのではないかと感ずる次第です。 そこで、本基調講演ではクラウド時代を支えるネットワークを運用するキャリアから見たクラウドの意義、そしてユーザー企業がどのようにクラウドを活用すべきなのかについてお話したいと思います。


【講演者略歴】
1975.4日本電信電話公社入社
1997.9エヌ・ティ・ティ・データ通信株式会社
産業システム事業本部第一産業システム事業部営業部長
1999.4株式会社エヌ・ティ・ティ・データ
産業システム事業本部第三産業システム事業部長
2000.2同 経営企画部部長兼務
2000.2同 経営企画部事業戦略室長兼務
2000.2同 経営企画部事業戦略室長
2001.6同 経営企画部長
2003.6同 取締役 経営企画部長
2004.4同 情報戦略部長兼務
2004.5同 取締役 公共地域ビジネス事業本部長
2005.6同 取締役執行役員 第三公共システム事業部長
2007.6同 常務執行役員 ビジネスソリューション事業本部長
2008.6 NTTコミュニケーションズ株式会社
代表取締役副社長 法人事業本部長

メモ並びに感想 クラウドの定義
  SaaS PaaS HaaS

●コンピュータの変遷
   メインフレーム    中央集権的
   クライアントサーバ  分散
   シンクライアントモデル
     通信料が安くなった
     アプリの改修が大変
     個人情報保護法→集中管理
     環境構築への配慮
●仮想化
 リソースプール化 サーバーを仮想化して1つにする

●クラウドの成功例(一時的な社会インフラを即座に立ち上げ流布させた)
 エコポイント
 定額給付金 
 Billy's Boot Camp(ダイエット体操)

●企業におけるICTの役割が二極化
 ○ルーティンワーク 守りのICT(IT does not matter)→アウトソーシング
 ○ブレーンワーク 攻めのICT(顧客管理、調達管理)→インソース
 
●データ管理が抱える現在の問題
 集中管理は自分の手元にないから不安
 個人で持つと不安

●computer power is utility
 電力や水源と同じくコンピュータのパワーが単なるユティリティーの一つ

●NTTのサーバ 分散 グローバルデータセンター
 日本 欧州 香港 シンガポール アメリカ

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K-03 6月9日(水)12:30-13:30
 街角に入り込むインターネットとデジタルサイネージの挑戦

<パネルディスカッション>
<モデレータ>
中村 伊知哉
デジタルサイネージコンソーシアム 理事長

<パネリスト>
村井 純
慶應義塾大学
環境情報学部 教授

古川 享
慶應義塾大学大学院
メディアデザイン研究科 教授

講演概要を表示
【講演者略歴】
中村 伊知哉(なかむら いちや)
デジタルサイネージコンソーシアム 理事長
慶應義塾大学大学院 メディアデザイン研究科 教授

1961 年生まれ。京都大学経済学部卒。大阪大学博士課程単位取得退学。
博士(政策・メディア)。
1984 年、ロックバンド「少年ナイフ」のディレクターを経て郵政省入省。電気通信局、放送行政局、通信政策局、パリ駐在、官房総務課を経て1998 年退官。
1998 年-2002 年MIT メディアラボ客員教授。
2002 年-2006 年、スタンフォード日本センター研究所長。
2006 年10 月、慶應義塾大学DMC機構教授。
2008 年4 月より現職。
総務省参与、情報通信審議会専門委員、文化審議会著作権分科会専門委員。
NPO「CANVAS」副理事長、(株)CSK 顧問を兼務。
著書に『通信と放送の融合のこれから』(翔泳社)、『デジタルのおもちゃ箱』(NTT 出版)、
『インターネット、自由を我等に』(アスキー出版局)など。

村井 純(むらい じゅん)
工学博士(慶應義塾大学・1987年取得)
現職:慶應義塾大学 環境情報学部長 教授

1955年生まれ。
1984年慶應義塾大学大学院工学研究科後期博士課程修了。
1984年東京工業大学総合情報処理センター助手、
1987年東京大学大型計算機センター助手。
1990年慶應義塾大学環境情報学部助教授を経て
1997年より同教授。
1999-2005年慶應義塾大学SFC研究所所長、
2005-2009年学校法人慶應義塾 常任理事、
2009年より環境情報学部長。

1984年国内のインターネットの祖となった日本の大学間ネットワーク「JUNET」を設立。
1988年インターネットに関する研究プロジェクト「WIDEプロジェクト」を設立し、今日までその代表として指導にあたる。

内閣官房 情報セキュリティセンター 情報セキュリティ政策会議 委員、
社団法人情報処理学会フェロー、日本学術会議第20期会員、現在は連携会員。
2000年-2009年7月内閣 高度情報通信ネットワーク社会推進戦略本部(IT戦略本部)有識者本部員。
その他、各省庁委員会の主査や委員などを多数務め、国際学会などでも活動する。

1991-2005年: 社団法人日本ネットワークインフォメーションセンター(JPNIC)理事長、現在理事
1992年   : Chairman of local arrangement group of INET92 in Kobe
1993-1995年: Member of Internet Architecture Board(IAB)
1996-1997年: Member of Internet International Ad Hoc Committee(IAHC)
1997-2000年: Board of trustee of Internet Society (ISOC)
1998-2003年: Board of Director of the Internet Corporation for Assigned Names and Numbers (ICANN)
2000年 : Program Co-Chair of INET2000
2002年 : Program Co-Chair of the 2002 Symposium on Applications and the Internet (SAINT)
2002年   :IETF54 日本実行委員会委員長
2003年~ : Board Executive Committee, Internet Educational Equal Access Foundation (IEEAF)
2004年 : General Chair of ACM/SIGMOBILE-MobiHoc 2004
2005年~  : Member, Scientific Advisory Committee (SAC), GigaPort Next Generation Network Project, the Netherlands
2005年 : 清華大学(中国・北京)特別招聘教授
2007年 : General Chair of SIGCOMM 2007
2008年 : Member, Global Agenda Council on the Future of the Internet 2008, World Economic Forum
2009年 : IETF76日本委員会会長及び実行委員会委員長


受賞暦 2005年Internet SocietyよりJonathan B.Postel Service Award
2007年社団法人情報処理学会 第6回情報科学技術フォーラム(FIT2007)船井業績賞

著書「インターネット」、「インターネットII」(岩波書店)
「インターネットの不思議、探検隊!」(太郎次郎社エディタス)
「日本でインターネットはどのように創られたのか?」WIDEプロジェクト編著(インプレスR&D)
  「インターネット新世代」(岩波書店)

監訳「インターネットシステムハンドブック」(インプレスジャパン)
「IPv6:次世代インターネットプロトコル」(プレンティスホール)
「アンワイアード 果てしなきインターネットの未来―4Gへのシナリオ」(インプレスR&D)
他多数。

古川 享(ふるかわ すすむ)
慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科、教授

1978年2月株式会社アスキー入社
1986年5月 マイクロソフト株式会社設立。初代代表取締役社長に就任
1991年 同社代表取締役会長兼、米国マイクロソフト社極東開発本部長に就任
2002年 米国マイクロソフト社 アドバンスト・ストラテジー&ポリシー担当バイスプレジデントに就任
2005年6月 マイクロソフトを退社
2008年4月 慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科、教授に就任
2010年4月 ルネサスエレクトロニクスの社外取締役に就任

【メモ並びに感想】
 
●インターネットの使用語順位
  米語:4.7億  中国語:3.8億 スペイン語:1.3億 日本語 4位
●ツイッター  US:30% JP:15%

●html5 

●ラスベガス ファッションショウ

●IPTV

 NMSTAGE by PANASONIC
 mediaspace.jp
 mediaage
patriot mediabox
 chumby

富士通のサーバの集約 仮想化
基盤共通化

モバイルキャリア BT akamai

日本データセンター Tier4レベル

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S-01 6月9日(水)14:30-15:15
企業経営や社会へのICTの貢献~クラウド・コンピューティングによる変革~
富士通株式会社 石田 一雄 執行役員副社長


【概要】
クラウドはいよいよ本格的な普及の時代を迎える中、富士通は多くの企業や社会システムで培った高信頼なプロダクトと、サービスの技術・ノウハウを結集して、お客様に安心してご利用いただけるトラステッドなクラウドサービスを提供しています。

ただ、クラウドそのものは、ICTのインフラソリューションであり、ICTの利活用が新しいステージへ進化する入り口だと考えています。

お客様の本当の期待は、ICTのインフラの構築・運用に振り向けられていた多くのリソースを新しい分野にシフトして、業務革新やクラウド上でのアプリケーションのブレークスルーが実現できることだと考えています。

ますます進歩する様々な情報端末や、センシング技術、高速大容量の無線ネットワーク技術、さらには高度なデータ解析・シミュレーション技術などを駆使して、新しいICTの利用分野を開拓していくことこそが、クラウドのもたらす本当の変化だと思っております。
 
富士通は、様々なビジネスや生活の場で、ICTがより一層人に役立つと実感できる、人間中心の豊かな社会づくりへ向けて、皆様と共に未知なる市場を切り拓いていきたいと考えています。

【講演者略歴】
1974年 4月 富士通株式会社入社
2000年12月 同社 ネットワークサービス本部アウトソーシング統括部長
2003年 6月 同社 アウトソーシング事業本部長
2004年 6月 同社 経営執行役 (兼)アウトソーシング事業本部長
2006年 6月 同社 経営執行役常務
(兼)サービスプロダクトビジネスグループ長
2008年 6月 同社 経営執行役上席常務
(兼)サービスプロダクトビジネスグループ長
(現在に至る)

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