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Monday, October 31, 2011

ブータンシボリアゲハ

記事 2011/10/28 日経「幻のチョウ 80年ぶり発見」
TV  2011/10/30 午後9:00~9:49 総合TV
             秘境ブータン 幻の蝶を追う
内容 ブータンで幻のチョウ発見 80年ぶり 共同調査隊

 ブータンシボリアゲハの雄(昆虫写真家の渡辺康之さん提供)


 約80年前に英国人がブータンで初めて採集してから情報が途絶え、幻のチョウとされていた「ブータンシボリアゲハ」を、今年8月に5匹採集することに成功したと、日本の研究者とブータン政府の共同調査隊が28日までに明らかにした。

 調査に参加した東京大総合研究博物館の矢後勝也特任助教(昆虫学)によると、今回採集したのは78年前に確認された場所に近いブータン東部で、首都ティンプーから車で約1週間、さらに徒歩で数日進んだ森の中。黒地に淡い黄色の筋が何本も走ったような模様で、羽を広げた長さが12センチほどと大型なのが特徴だ。



ヒマラヤ山脈を頂く秘境・ブータン王国。その最奥地の渓谷に、世界中の研究家や愛好家が追い求める幻の蝶が生息する。その名は「ブータンシボリアゲハ」。3つの尾を持ち、翅に大きな赤い紋。羽を広げると人間の手の平のサイズにも及ぶという大アゲハだ。現在その姿を確認できるのは、およそ80年前に英国人探検家によって発見され持ち帰られた、大英自然史博物館のわずか5匹の標本のみ。それ以降追加の記録は一切なく、生態がほとんど解明されていないことから、世界最後の“秘蝶”とされてきた。

この大アゲハを追い求め、3年前、志半ばで亡くなった日本人がいる。日本蝶類学会初代会長・五十嵐邁さん(享年83)。アジアを中心に蝶を追い求め、700種以上に及ぶ生態を解明し世界でもその功績が高く評価されている。その遺志を継いだ日本の6人の専門家が調査団を組んで、この夏、現地に入り、五十嵐さんの果たせなかった夢の実現に向かった。

番組では、ブータン政府の特別許可を得て、日本の調査隊に密着同行。幻の大アゲハの世界最初の映像撮影に挑んだ。

以上がWebから引用した紹介文です。 後私が知った情報を書き加え、記憶に留めておきたい。確か昨年八王子中央図書館で借用し読んだ本がまだ記憶に新しい。題名は「アゲハ蝶の白地図」 五十嵐 邁(いがらし すぐる)で先ずその本の厚さに読めるのかなという自分への不信、それに不遜とも思える題名にたじろぎ手に取るまでに時間を要しました。建設会社勤務で折を見つけての蝶との付き合いだったようですが、やはりその徹底ぶりは単なる趣味を超えた領域のようにも感じました。飛行機の墜落、奥方との二人三脚など波乱万丈のシーンをも網羅した物語でした。

今回のブータンシボリアゲハの食草がウマノスズクサという事で、今年の高尾でのジャコウアゲハとの出会い、それに昨年のホソオチョウとの出会いから何となくこのシボリアゲハの存在も身近に感じます。またギフチョウの食草がカンアオイという事は以前からいやというほど短絡的に頭に入っていたのですが、このカンアオイがウマノスズクサ科に属すると分類されていて目からウロコの思いでした。

因みに百科事典では

ウマノスズクサ科 うまのすずくさかAristolochiaceae 双子葉植物、離弁花類。多年草または低木で、しばしばつるになって他物に巻き付く。葉は互生し、托葉(たくよう)はない。花は両性で、左右相称あるいは放射相称となり、単出または総状花序をなす。萼(がく)は筒状ないし鐘状となり、上部は等しく三裂するか、あるいは一側だけ大きくなってらっぱ状の特異な形となる。花弁は通常退化している。雄しべは6~40本で、花柱の周りに一ないし二重に輪生する。雌しべは3~6本で、花柱はそれぞれ離れているが、ときには合生して1本の柱状となることもある。子房は普通は下位。果実は多数の種子を含んださく果または液果状となる。熱帯を中心に温帯域にまで分布し、7属600種ほどが知られ、日本にはウマノスズクサ属6種、カンアオイ属40種ほどが自生する。ウマノスズクサの仲間はジャコウアゲハの幼虫の食草として知られる。一方カンアオイの仲間の多くはギフチョウの幼虫の食草となる。〈菅原 敬〉・

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