「生きるをいただく」

4分の我慢!

日々

Thursday, June 15, 2006

いのちは みんな つながっている

日時 2006/6/15(木)
場所 東京農工大 府中キャンパス 農学部講堂
主催 東京農工大  広報社会貢献チーム
講師 動物学者 千石 正一(せんごく しょういち)
感想 午後4時からの講演で会場はほぼ満席(数百人?)でした。一時間の間、講師の方の写真スライドで生物の危機の現実が語られ、会場内を明るくしてからのトークは質問含めて10分程だったでしょうか。地球上に3000万種と言われる生き物がいる中で人間がエネルギー消費を一手に使い、分単位での種の滅亡に荷担し、日々破壊に向かっている。地球上の生物は言わば地球上の部品であり、それぞれ生態系のニッチ(niche:生態的地位.生物の各種が占有する,それぞれに適した生息場所.教会の出窓もニッチというそうです)を持ち、それぞれの役割を担っている。例えばアメリカアリゲータは湿地帯は乾季には干しあがり、水を必要とするアリゲータは生存できない。そこでアリゲータは自分用の池を掘り下げ、溜池のように水を蓄え生き延びるそうです。川に生きていたあらゆる生き物もそこをシェルターとして逃げ込み、そうして周辺のあらゆる水生生物が生き永らえているという事でした。単にアリゲータは危険であり、わに皮が取れる経済価値のあるものという事でとりつくされ、周辺の水生生物が絶滅の危機に直面しかかり、やっと気がついてアリゲータの保護に乗り出したというのが現状のようです。動物と植物との相互依存関係、例えばバオバブと巨大猿人との関係、ドリアンとコウモリとの関係など興味の尽きない話が満載でした。質問で、学生らしき青年が家のゴキブリをどう取り扱い、説明すればよいかの質問がでました。一般的には家に住み着くゴキブリは限られた種である事、またゴキブリにとっての家の住み心地のよさは我々人間の側にある事という説明で、視点を変えた物の見方の回答でした。また東京都の森の保存のボランティアに関わり始めた中年の女性が、どのように保全を捉えればよいのかという質問には、あなたがそのような組織に属した場合、各人の名前を覚えたり、それぞれの特徴を知り、和を保とうとされると思いますが、森にしても同じ事だという例えにはさすがと頭が下がりました。また蛍がブームになっている質問には、日本人は光物が好きと駄洒落を飛ばした後、なにか特定のものだけを選び人工的に手を加える事は間違っていると一刀両断の気持ちよい答えでした。さすが!です。

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