「生きるをいただく」

4分の我慢!

日々

Monday, October 16, 2006

環境学習リーダー養成講座(浅川見学)

参加日 2006/10/11
場所  川町/大沢川(旧川村川)
主催  環境学習・リサイクル推進協議会
目的  川の観察 大沢川の源流から城山川合流点まで観察しながら歩く 水質調査、COD、パックテスト、清流の会活動説明

感想  初めての水質検査体験実習でした。水や川の汚れの定義を改めて学びました。すんなりと理解しがたいBOD、CODですが、水に溶け込んだその汚染具合の数値は、人間の直感的な受け止め方とほぼ一致するような気がします。

 水の有機汚濁指標
BOD(BiochemicalOxygen Demand}生物化学的酸素要求量
 水中の有機汚濁物質が微生物により酸化分解される時、消費される酸素量。
 通常20℃で5日間、暗所で培養した時のDOの差で表わす。
  DO(dissolved Oxygen)溶存酸素
  水中に溶け込んでいる酸素 20℃飽和DOは約8mg/L

CODMn(ChemicalOxygen Demand)化学的酸素要求量
 水中の有機汚濁物質を過マンガン酸カリウムで酸化分解する時の酸素消費量。
  CODcr(ChemicalOxygen Demand)化学的酸素要求量
  水中の有機汚濁物質を重クロム酸カリウムで酸化分解する時の酸素消費量。

BODは河川の汚濁指標として採用、CODは海域・湖沼の汚濁指標として採用。
環境基準適合の評価は75%値。

TOC(Total Organic Carbon)全有機炭素
 水中の有機汚濁物質を高温で酸化分解、二酸化炭素として全炭素量を測定。

CODパックテスト 詳細添付別紙参照
 アルカリ性過マンガン酸カリウム酸化法。
 素人が分析装置なしに短時問で測定できる。
今回の体験学習にはCODパックテスト採用。

目安は汚濁の無いきれいな河川は1mg/l以下、魚が生息しやすいBOD濃度は5mg/l以下、悪臭が発生し始める濃度は10mg/l
また人間は一日に1人50gの汚れ(BOD)をだす

今回の体験調査対象の城山川・大沢川は東京都内で4番目(年平均5.1)に水質の悪い川だそうです。大沢川流域の水洗化率は2005/3/31現在48.3%で単独処理浄化槽での処理の限界のようです。
下水道化の望めない地域では、し尿だけを処理する単独浄化槽が一般的です。廉価で占有面積の少なくて済む処理効率の悪い単独浄化槽が取り付けられてきた。生活廃水は溝また川に直接流すだけ。この単独浄化槽の製造中止は昨年(2005)です。いただいた資料の以下の文面で初めて現在の川のありようを気づかせて頂きました。「自然破壊で減水している川に生活排水が入り込む」これでは川が汚れるのも当たり前です。河川の汚れは川の水量の多少とストレートに連動するからです。しかも、減り気味の水量を満たす為に生活排水をあてにしなければならないという自家撞着に陥っているところに現在の川の姿があります。

川町町会の方からのお話
  農業を営んでおられる坂本様?からお話がありました。戦後40年程川の生き物も豊富だった。ウナギ、ドジョウ、カジカ、ハヤ、スナゴリ、エビ、ヘラブナ、ハヤ、アメリカザリガニ等。東京霊園が出来た頃から川の生き物が大量に死ぬ現象があった。霊園での除草剤が流れ出したのではと考えられる。「水量は以前どうでしたか?」と、言い逃しているような話の区切りで思わず尋ねました。町の財政難で学校にプールを作る予算が足りず、多くの森の木を伐採し費用に当てた。思い起こせばそのような事も今の水量の激減につながっていると思える。農道を整備し自動車が通り、歩道の無い通学路が子供達には危険。川も整備されるのだろうが直線ではなく蛇行した今の形が生き物に大切と思っている。先日TVで見たアイヌの菅野茂氏(アイヌ民族初の国会議員)の回想録ビデオ画面とだぶり、何とかならないものかと心が痛みました。樹木が生い茂っていた頃は、キノコが豊富だった。アカハツ、シロハツ、フリタケ、シメジ、ホウキダケ、ネズミダケ、イッポンシメジ等。今は全く見られない。大木を切り倒したせいかな・・・? と寂しげでした。今はシイタケ栽培が川町の産業の一つのようです。途中湧水の場所の案内を受けました。「疣(いぼ)とりの水」。一番匂いのする野堀川の案内を受けました。そこは川ではなく暗渠となり、排水溝から水が流れ出てくる状態です。いかにも嫌気性微生物が繁殖している思われるぬるぬるとした灰色の藻のようなものがゆらゆらゆれていました。匂いがすると仲間は言ってましたが鼻が悪い私はわかりませんでした。
河川整備方針の環境項目に「河畔林などの良好な自然環境はできる限り保全する」とあるにもかかわらず、大沢川に生えた樹木が全部切られ、打ち捨てられていました。

パックテストでは「共洗い」(採水しようとする川の水で容器を3回位洗う)という言葉を知りました。
他にもいろいろ言葉を覚えました。
 左支川(ひだりしせん) 大沢川は城山川の左支川です。川下に向かい左の川
 澪筋(みおすじ)     川床の水の道筋?
 三尺流れば水清し
 共洗い           採水しようとする川の水で容器を3回位洗う

Tuesday, October 03, 2006

CEATEC JAPAN 2006

参加日   2006/10/3
場所    幕張メッセ
参加演目   10:30 - 11:20 コンベンションホール K-01
       インテル コーポレーション 上席副社長 兼 デジタルホーム事業本部長 
       エリック・キム 氏 「融合するデジタル世界の実現に向けて」

        16:00 - 17:00 コンベンションホールA K-06
        国際電気通信連合 事務総局長 
        内海 善雄 氏 日本の情報通信産業界への期待

感想     会場は全体的に昨年より活況を呈している感じがしました。
        入場券はWebからの申し込みでしたが、初日午前中はプレミアム入場者のみという制限で午後からしか会場へは入れませんでした。インテルの講演では颯爽と日本人かと思わせる人物が流暢な英語で話し始めた講演者の名前からは韓国系の方のようでした。インテルとしては独自にパソコンの未来に対してまだ確かな展望が描けていない状態のようです。日本のパソコンがTVとの融合に進むのを横目でにらみ、VIIVというリモコンでの操作性を高め、何とか家電品志向のPCの流れに乗り遅れまいとするこの4~5年の動きが継続しているようでもあります。消費者の望むものを人類学的にアプローチ(講演者の弁)し、ニーズを掴み取ろうと懸命のようです。分析として 
  ①魅力的なエンターテイメントと情報の渇望
  ②触れ合いや参加による体験の共有
  ③操作性の高い健全なテクノロジー
がうたわれています。一方でCPUの機能アップへの道筋もあり07年第一四半期オファー予定のcore2 quad搭載機によるデモが行なわれました。dual機搭載のものと比較して4割強の速さを説明加えながら舞台実機デモでした。公演中にメモした項目に 将来のブロードバンド  FWA(Fixed Wireless Access)ワイヤレス
 オンラインビデオ  YOU TUBE キラーテクノロジー
 メディアPCの急成長  日本の6割
 DLNA(Digital Living Network Alliance) VIIV セットトップボクス
 DMA digital media adapter sony vio デモ
 intelのアーキテクチャ  オープンプラットフォーム、汎用性ソフトウェア、 インターネットによる相互接続性

  など書き留めていますが、後少し整理して書きたすつもりです。

もう一つの内海氏の講演は異なった視点で、それなりの危機感(日本の文化そのものに根ざす事)を世界から見た目で語ってくれました。アングロサクソンの性格や韓国、中国の台頭など現状日本が、バッシングからパッシングさらにナッシングへと変貌する事情を憂い語ってくれました。

会場で目にするブースでは現役の頃の記憶がうすれ行くなかで、説明員と会話し、思い出すと同時に今の状況と照らしながら、整理する楽しみを見出しています。今回は海浜幕張の駅を出たところでチラシを配る女性から「RENESAS」(2003年4月に株式会社日立製作所と三菱電機株式会社の半導体専業メーカ)というロゴ入りの瓦版資料を手にしました。街頭で資料を配布していたのは多分にこの一社だけだったようです。会場内でのRENESASブース展示はロボットのパフォーマンスで、訴求する焦点が図りかねる展示でした。この展示会数日後にここで作られているミューチップ(ユビキタスの先端ICチップ部品 経産省の響プロジェクトICタグ)が世界標準になったとかのニュースを耳にしました。RENESASではトロンOSを搭載する家電、自動車などのマイコンをほぼ独占しているのでしょうか? 資料には「ディジタルコンバージェンス」、既存IPと新規IPとを繋ぐEXREAL Platformと言った言葉が踊っています。思い出しました。会場では思い出せなかったRISCチップ(英国 ARM社?)とCISCチップ。いまはどういう流れなのか聞きたかったのですが。

家に戻ってから、会場で手にした資料を整理しています。やはり新たに技術の流れが再認識できます。ワコムからはWindows Vistaを追い風に、「標準サポートされたペン入力機能」と題してワコムの宣伝記事がありました。大いに利用発展が望める分野として、教育現場(無白の黒板に変わり、既存コンテンツの上に上書きするような使い方)、医療現場(電子カルテが進む中、患者とのインターフェイスを助けるツールとして)があり、wacomの「FAVO」 を紹介しています。

HDTVビデオ・カメラとして、メディア選択の自由をAVCHD規格(高圧縮H.264方式)が道を広げたと言う事で、将来は今の8cmDVDやHD(30G)を超えて半導体メモリーが座を占めると思われる。三星電子が「新概念のNAND技術で32ギガフラッシュメモリ開発」、08年から量産とあります。数年後こういったものが使われていくものと思われます。