「生きるをいただく」

4分の我慢!

日々

Sunday, October 25, 2009

くにたちの自然と環境/多摩川と昆虫

参加日 2009/10/25 10:00~12:30
場所  多摩川/国立操車場
感想  生憎の雨で、観察を抜きに多摩川土手で多摩川の変遷に伴う昆虫たちの種類の変化のお話でした。一番大きな影響を及ぼした人間の仕業は小河内ダムで、川の氾濫が激減したことによる自然かく乱がなくなり、河原が草地へとかわり、一部林にもなっている。カワラノギクに代表される、ごつごつとした河原に適応した動植物が激減という事のようです。晴れていればコバネイナゴぐらいは見れたはずという事でした。人為的な川原復元は羽村堰で10年ほど前から実施され手が加えられている。多摩川水系で比較的川原の状態が保たれているのは秋川だという事。コマツナギを食草とするミヤマシジミは各地で絶滅のようですが、川原のこのような変化が何か作用しているのでしょうか。雨の中風も冷たく、変温動物の昆虫たちは一切目にすることなく、国立郷土文化館での学習となりました。ここで講師の方の近々の活動報告を聞かせて頂き、多くの興味あるお話がありました。タイトルは「久保川イーハトーブ自然再生事業の概要」です。環境省が進めた「自然再生推進法」(平成15年)のもとで21番目に取り上げられた区域のようです。この法は国や自治体からの補助金を受けず民間が主体となって行う事を助ける法という事で、ここは宗教法人知勝院が核となっている。樹木葬を展開し、住職が環境に対する高い意識で成り立っているように話は伺った。

自然再生推進法: 国や地方公共団体の計画によるのではなく、地域の多様な主体の発意により、国や地方公共団体も参画して自然を取り戻すための事業が始まる・・・・・今までにない全く新しい発想の法律です。

久保川イーハトーブ自然再生全体構想の概要
久保川イーハトーブ自然再生事業実施計画の概要
久保川イーハトーブ自然再生全体構想
自然再生推進法に基づく自然再生協議会の設置状況(全国)21か所

中外日報 ~日本初樹木葬墓地 開創10周年の集い開く~
日本初の樹木葬墓地がある岩手県一関市の知勝院で十八日、樹木葬開創十周年の集いが開かれた。年一度の樹木葬メモリアルとしては八回目。東京、仙台など遠隔地から遺族ら約二百人が参列し、仏教の読経、キリスト教牧師による聖書朗読、地元神社宮司による神葬祝詞の後、参会者によって献華焼香が行なわれた。

「樹木葬」は臨済宗妙心寺派祥雲寺の千坂●峰住職が平成十一年に初めて行なった埋葬(法律上は「埋蔵」)方法。近年注目されている里山の生態系を再生させ、新たな里山文化を発信するという理念を基礎に置いている。

樹木葬墓地は一関市の中心から車で約二十五分の山中にあり、面積は約二万七千平方メートル。ここに祥雲寺の子院が置かれてログハウス風本堂、寺務所、会館などが立ち並ぶ。平成十八年に臨済系単立知勝院として宗教法人格の登記を行なった。

樹木葬墓地は山の傾斜面の林にある。農家が行なわなくなった間伐作業を知勝院が行ない、間伐材を利用して参拝道路が整備され、それに沿って地元の生態系に合った花木を墓標とする樹木葬墓が散在している。すでに埋葬されているのは宗教・宗派を超えて約七百五十体、生前契約者を加えると千五百件になるという。

この日の式典は樹木葬墓地が宗教・宗派にかかわりなく受け入れているため、仏教・神道・キリスト教のそれぞれの方式を取り入れ、日本基督教団一関教会の宮部望牧師が聖書の言葉を朗読、配志和神社の岩山芳憲宮司が神葬祝詞を奉読、最後に千坂住職の導師で諷経が行なわれた。また、祥雲寺コーラス部の合唱や献笛などもあり、会場を一関市内のホテルに移して祝賀会も開かれた。

仙台の聖和学園短期大学の元教授でNPO北上川流域連携交流会会長も務める千坂住職は新しい里山文化の発信を提唱しており、樹木葬墓地がある久保川流域に研修林などの施設を運営。さらに二十五万平方メートルの山林を確保して里山の再生活動を進めているという。そのため、個人として「樹木So(そう)の里研究所」を立ち上げてセイタカアワダチソウの除去などの活動を展開。宮沢賢治の童話にちなんで「久保川イーハトーブ世界」として地域活性化にも結び付けたい、と千坂住職は語っている。

Friday, October 23, 2009

生物の環境応答・適応

講座 オープンユニバーシティ
日時 2009/10/10 微生物と環境 <春田> 春田 伸
      10/17 昆虫と環境 <小林> 小林 幸正  
      10/24 哺乳類と環境 <林> 林 文男  
      11/07 鳥と環境 <鈴木惟> 鈴木 惟司  
      11/14 植物と環境I <鈴木準> 鈴木 準一郎  
      11/21 植物と環境II <加藤> 加藤 英寿  

微生物と環境

I・原核生物の分布
 微生物とは、何か
 ~~は原核生物ですか
 生物の分類における3ドメインとは、何か
 原核細胞の構造や形態を描いてみる
 地球全体の原核細胞総数は、どれくらいか
 原核生物は、地球上のどこにどれくらい存在しているのか
 ヒトにはどれくらいの原核生物が存在しているのか
 原核生物における種とは何か
 1gの土壌に何種の原核生物が存在しているのか
Ⅱ、多様な環境での生育・生存
 呼吸と発酵の違いは何か
 酸素がないところで、どのようにエネルギーを獲得しているのか
 酸素呼吸の有利な点、不利な点とは何か
 光合成以外の独立栄養には、どのような機構があるのか
 カルビンサイクル以外の炭酸固定反応には、どのような経路があるか
Ⅲ、環境変化に対する対応
 なぜ高温でも生育できるのか
 最高、最低生育温度は何度か
 生育可能なpHは、どれくらいか
 新たな環境に順応する能力があるか
 どのようにして、細胞外環境を認識しているのか
 栄養飢餓に対する応答機構には、どのようなものがあるのか
 コンピテント細胞とは何か
 運動性の機構には、どのようなものがあるのか

【レポート課題】 A4二ページ程度にまとめてください。
 生物多様性の重要性やその保全が議論されていますが、
 生物多様性の重要性やその保全が議論されていますが、原核生物を中心とする微生物について、どのように
考えますか。微生物の多様性保全は必要か否か、その理由、保全するならその戦略や結果の評価方法、など、
自由に考えてみてください。
 
   感想 
      受講資格に欠けるきらいのある生徒を受け入れて頂きありがとう御座います。わからないながらも全授業受講できればと思っています。分からないからこそ恥をも知らず、アンケート好き勝手に書きました。ご無礼があれば平にお許しを願います。





   回答 
      アンケートにご協力いただきありがとうございました。学生相手の授業でもなかなか目に見えない生物の話はとっかかりが難しく感じています。ウィルスを含めた全体像、生化学的知見の関連性、動画、など参考になるご意見に感謝いたします。新しい研究トピックスをご紹介したいあまりに、基礎的部分や全体像の説明が不充分であったと反省しております。また、各受講者の背景や興味を反映させていけるよう取り組んでいきたいと思います。

Saturday, October 10, 2009

持続可能な未来に向けた科学技術シンポジウム


日時 2009/10/7
場所 独立行政法人科学技術振興機構(JST) 東京本部
感想 主催者側の初めの挨拶以外はすべて外国人による英語でのシンポジウムでした。日英同時通訳とはいえ初めての経験でした。参加案内には「本シンポジウムでは世界8ヶ国9名の専門家を招き、国際的協調に基づく取り組みが求められる「エネルギー・環境」および「ライフサイエンス」問題について、現状の相互理解を深めると共に、将来取り組むべき重要課題と連携協力の可能性について議論します。」とあり、興味と緊張感を持って出かけました。基調講演: リヒャルト・エルンスト スイス連邦工科大学チューリッヒ校 名誉教授 (1991年ノーベル化学賞)のプレゼンテーションは日本の文化である仏教を通しての見方、叡智や思いやりにも話題が及び、プレゼンの画像の素晴らしさもあり、引き込まれる講演でした。中国の孔子の思想にも言及され、「聞いて忘れ、見て覚え、行動して理解」といった内容の格言を引き合いにだされたように、今回の有難い講演。シンポジウムも「聞いて忘れ」の範疇にとどまりそう。彼はVarian社に勤め、核磁気共鳴(NMR)を研究し、ノーベル賞はそれに関するもののようです。