「生きるをいただく」

4分の我慢!

日々

Wednesday, May 31, 2006

Linux World Expo2006

日時 2006/5/31(水)
場所 東京ビッグサイト
主催 株式会社IDGジャパン
後援 米国大使館 商務部米国オレゴン州政府駐日代表部財団法人インターネット協会社団法人コンピュータソフトウェア著作権協会特別非営利活動法人エルピーアイジャパンCompTIA(コンピュータ技術産業協会) 日本支局Linux Business InitiativeThe Free Standards GroupOSDL ジャパンNPO法人日本エンベデッド・リナックス・コンソーシアム(Emblix)日本UNIXユーザ会日本Linux協会モバイルブロードバンド協会Linuxコンソーシアム特定非営利活動法人(内閣府NPO)日本オープンソース推進機構

参加公演(セッション)
10:10 - 10:50   日本経済の活性化に向けて~ITイノベーションへの挑戦~
 社団法人 経済同友会 代表幹事 日本アイ・ビー・エム株式会社 代表取締役会長  北城 恪太
 
 始めに日本の現状説明 ①巨大な財政赤字 ②人口減少 ③社会保障費の比率アップ ④国際競争力の低下 ⑤低い労働生産性 等とくくった上で、持続的な発展には斬新な新機軸の構築が必要と唱え、イノベーションこそがその鍵を握るとの訴えでした。企業経営の中でイノベーションをどう実戦・構築していくかの説明がなされた。例としてAmazonでは売上は57%が13万位以下の売れ筋の本である。Linuxに話の軸を移動させ、オープンが故にコミュニティーの協業を大切にして、これからのイノベーション活動にもオープンな環境を利用し育てていこうという結論でした。Linuxサーバーは2010年には160%、Windowsサーバーは125%とした上で、IBMがLinuxに対する思いが読み取れました。今Linuxに一番不足していることは管理技術者の不足という事です。現業の方々は学ぶ時間が無いという事ですがチャールズ・ダーウインの言葉を借りれば「唯一生き残るのは変化できる者」と市場経済の先鋒にいる現役者からの締めくくりでした。


11:00 - 11:40   Linuxデスクトップ導入の実践的ブレークスルー
 会場は100人弱いたでしょうか。講演者が最初に質問しました。自分のPCの環境にLinuxを整えている人は?の問いに、このようなイベントですが1割いるかいないか程度でした。組織的に構築されている方は?の問いには1人でした。例として日本の栃木県のある市町村、他の外国での例、企業の例(唯一Ciscoだけが自然発生的に構築)などをあげ、そこでのMigration(移行)の困難さの説明がありました。急激な変更は仕事の流れにストレスを加え、成功は覚束ない。穏かな浸透でしか成功しない。Openoffice.orgがアプリケーションの突破口になっているようだが、それぞれWindowsとの互換性を考慮しながらの導入は、飴と鞭を使い分けながらやるしかなさそうだ。

11:50 - 12:30   Linuxとオープンソースによるイノベーションの実現
IBM Corporation Linux and Open Source担当 バイス・プレジデント Scott Handy
 IBMは十数年に渡って、Linuxに関与し、協業のイノベーションを訴えていました。


疲れました。後二つ
   次世代IT基盤SOC(Service Oriented Computing)とCTCの取り組み
   6月2日(金) 15:10 - 15:50   ミッションクリティカル分野へのLinux適用の拡がり
受講予定でしたが、エスケープしました。展示会場も素通りでした。

Saturday, May 27, 2006

NHK、「放送技術研究所一般公開 2006」に参加して

日時 2006/5/25(木)
場所 世田谷区/砧公園隣
状況 2003/12   地上デジタル放送開始
    2006/4/1  携帯端末向けサービス「ワンセグ」開始
    2006年度中 全国すべての都道府県庁所在地で地上デジタル放送開始
    2011年    アナログ放送終了  
報告 家の中を中心とした生活をしだして、いやがうえにもTVやNETとの付き合う時間も永く老後においては情報機器は重要な位置を占めている。全くの素人と言いたい所だが、自負心が許さない。ある程度自分なりの意見と見通しをもって今後のメディアとどう付き合うか、方向だけでも定めていきたい。そのような気持ちと高い買い物にいまだ買い控えている地デジへの買い替えに賢い消費者の知恵をつけたく参加しました。もう一つ楽しみがありました。学生時代の友人を誘っての参加で、気心や嗜好のわかる付き合いならではの一日でした。内部の展示見学に先立ちビデオで用意された講演を一時間弱視聴しました。正面大スクリーンにパソコンから映し出されたプレゼンテーションと演台には大型TVに録画された講演者が映し出され、NHKならではの工夫でした。見せられたほうは、半減した価値(生ではなく録画という意味)の中に放り込まれた感じは否めません。タイトルは「未来の放送に向けて~ビジョン公表から一年を経て~」と題され、2005年度の放送技術研究所創立75周年時に打ち立てた3年後(2008年)の達成目標「75のお約束」に基づいた講演でした。目玉は愛知万博やNAB(全米放送事業者協会)でデモを行なったSHV(情報量にしてハイビジョンの16倍)だったでしょうか。良しにつけ悪しきにつけ、NHKならではの高い技術力かと思います。限りなく高精彩で臨場感溢れるTVへの志向は絶ちがたい方向でしょうが、食傷気味でもあります。一視聴ユーザーとしては、①緊急警報時はワンセグ端末が自動起動 ②見逃した番組を直ぐに見直せる ③コンテンツの良さへの期待 ④放送網はインターネットと同じ通信の公共道路だと捉え、誰もがその道路に自分の車を走らせたい 等があります。①はディジタル放送技術で実現されるでしょう ②はユビキタス・ユニバーサルサービスの実現で予定より大きく進んでいると報告されている「No8:放送品質のハイビジョンIP放送のフィールド実験を実施→総務省主催の実証実験に協力し、成功。自治体ネットワークを用いて、水戸放送局より大洗町の3地点まで、地上デジタル放送をIPマルチキャストにより伝送」という報告に期待したい。 ③はどの局にあっても言わずもがなではありますが、ディジタルになった時点で、視聴者との双方向を活かし、番組への評価点数を吸い取る仕組みが出来てほしい。これによって番組への投資配分を決める条件の一つとする。 ④これは素人がNHKの喉自慢にでたり、ビデオ投稿であったり、家族に乾杯、ご近所さんの知恵? などNHKは皆様のものという態度のあらわれだとは思いますが、もう一歩前進した取組みがほしいところです。

まだまだ勉強不足です。他国の事情や、著作権の配分、また友人が指摘したように「パッシブ」か「アクティブ」かも、視聴者側に課された問題です。目にしたくないニュースも時には知らされる必要もあると思います。会場で手に入れた小冊子「技研公開2006」 NHK発行 とそれに「ITvs放送次世代メディアビジネスの攻防 変わる放送、ネット連携の行方」 日経BP社 も手元にあります。少し時間をかけて目を通したいと思います。

著作権がらみで、見逃したTVを見たいという単純な問題は簡単に解決できないでしょう。デジタルはコピーしても劣化しません。また劣化させず手軽にコピー出来る事がディジタルの良さです。ハードディスクの劇的な大容量化と廉価化、高圧縮技術などもこれらの動向に多大な影響を与えると思います。デジタル放送の再送信技術としてブロードバンドを介したIPマルチキャスト伝送と光波長多重方式を用いた放送専用回線での伝送と二つがあるようです。NHKはあくまで全国津々浦々「あまねく」を標語としています。でも全国津々浦々64kでISDNが途中ADSLでなし崩しに霧散し、今やっとFTTHになった経緯をつい最近の事として苦々しく経験しています。ベストエフォートで早い者勝ちや、合理性だけを追求する市場経済の中で、最善の方法を需要者側、供給者側ともに考えていかねばと思っています。

Wednesday, May 24, 2006

三井物産環境基金セミナー~環境と経済~

日時 2006年5月24日(水)13:30~15:35
場所 マンダリンオリエンタル東京 3階グランドボールルーム
プログラム 「経済発展と食料・エネルギー・環境問題~経済の視点から~」
       株式会社三井物産戦略研究所 所長 寺島 実郎      
     「経済発展と食料・エネルギー・環境問題~経済の視点から~」
       米国アースポリシー研究所 所長 レスター・ブラウン氏

感想 三井物産環境基金の自主企画第1回公開セミナー案内の著名な方の名前を目にし、有益な話が聞けるとの思いでわくわくしてでかけました。500名程の会場で満員だったでしょうか。レスター・ブラウン氏からの話は「プランB」という氏が提唱する新しいパラダイムが骨子だった思います。つまり「プランB」はニュー・エコノミーをめざすもので各国のわかりやすい例として、アムステルダムー自転車、韓国ー禿山が森に、日本ー屋根にソーラー、米国ーハイブリッドカー、とこのようなイメージのようです。今までと同じような経済活動を継続すれば早晩世界の破滅が訪れると言う危機感がこの「プランB」にたくされています。台頭する中国やインドの発展を自国の歴史と重ねると絶望的になるのだと思います。例えば中国の3/4が車を持つとすれば稲作面積が殆ど道路になる。「プランB」は書籍もでており目にしなければと思っています。Webでの解説には「プランB」を実現する為の3つのポイントとして1.世界経済の再構築 2.貧困解消、人口安定 3.地球規模の適切な修復が掲げられています。気づかされた指摘がありました。バイオ燃料として食料がエタノールの燃料に転換されつつあり、問題をより複雑にするという視点です。当然気づかねばならない事だと思います。
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 講演を聴いている時には気づかなかった事が、あらためて当日頂いたCSR(Corporate Social Responsibility)リポートに目を通して伝わってきました。DPF(Diesel Particulate Filter:粒子状物質減少装置)問題がコンプライアンス(法令遵守)にからめて多くの時間が割かれている事を知りました。 
 遅ればせながらアンケートに回答しました。「今の世の中の仕組みにも限界を感じます。基準を満たして経済が回れば良しとするだけでは早晩ブラウン氏も言うように世界の破滅と言う気がします。」  

Friday, May 19, 2006

IPテレフォニー&ケータイソリューション2006

日時 2006/5/18
場所 サンシャインシティ文化会館(東京・池袋)
主催 日経BP社
後援 総務省、経済産業省、(財)インターネット協会

報告 会場で配布された小冊子には「ビジネスとワークスタイルの革新がここに!」とあり、永遠のテーマでしょうか。5/18(木)の基調講演「IT技術の進化とビジネス革新」、ソリューショントラックの「NTT東日本におけるひかり電話の戦略」を受講しました。会場は二つのテーマ「IPテレフォニー&ケータイソリューション2006」、「ビジュアルコミュニケーション2006」に分かれ展示。ビジュアルコミュニケーションは社内会議に使われるシステムがメインです。海外にも点在するグローバルな企業では必要不可欠のインフラ設備です。個人としての興味は余りありません。IP展示場では唯一ウィルコムブースで尋ねました。企業向け展示なので早々に退散し、会場入場時手にしたチラシ記載「サンシャインサンゴ礁 4/27誕生」にひかれ1800円の入場料にも関わらず見てきました。帰りは例によって、文化会館の世界のみやげ物店、トヨタのアムラックスで音源ムンムンのbBで視聴、隣接するワイ・インターナショナル・池袋東店(Mr.Charley)、それにハンズによりました。

基調講演「IT技術の進化とビジネス革新」
 情報通信の新しい時代になったが、ディジタル革命と捉えたい。つまり ①情報通信 ②情報の分析 ③データベース この三要素を世界規模で簡単に精緻に誰もが利用できる時代になった。産業的には物流と金融がその恩恵をまともに影響を受けている。例として米国のウォルマートをあげ、今や中国から全製品の一割を購入している。見逃せない事は、これによって中国が鍛えられているという事実。ウォルマートに納品される品物はウォルマート規格(米国規格)に適合していなくてはならない。東芝のラップトップパソコンは国外で売れ筋製品だがUPS(全米 物流 最大手会社)と結託して修理サービス業を効率化し成功をおさめている。短時間の話の中に含蓄があり、脈絡を紐解くには難解でした。理解を促すために用意された講演者のたキーワードは、「補完と代替」でした。コーヒーにミルクは補完の関係。コーヒーと紅茶は代替の関係。宅配の仕組みにセブンイレブンを経由するものがある。92%が自分から出向き取りに行くそうです。携帯のブロードバンド化でWebサイトの時代は終わり、ユビキタス(オーストラリアの蝿)に入る。米国人は車の中での過ごす時間が1.5時間/日だそうです。

「NTT東日本におけるひかり電話の戦略」
 現状 DSL加入者200万、FTTH2000万、後CATV。東日本のBフレッツ加入 189万、そのうち光電話は27万。IP電話の音質を300Hz~3.4kHzを3.7kまで広げ高めるとかの話もありました。詳細うら覚え。

会場で
 ITOKI TACITが目を引きました。座ってみましたが機能的です。日経の書籍売り場では「無線ブロードバンド大全」が目につきました。WiMAXFMC、無線LAN携帯が企業ネットワークを変える!と字が踊っています。ウイルコムブースで今のPHSがどうなるか尋ねました。Looxで使用していたPHSが今年の秋で使えなくなるとか。すぐ調査の要ありですね。また近い将来20Mの速度のものを開発中とか。目が離せません。

サンシャイン国際水族館
 ラグーン(太陽光が水中まで届き光合成ができる浅瀬)の再現で、従来のろ過装置を使わずバクテリアが棲む岩や砂を活用した「ナチュラルシステム」、太陽光に近い光源、7トンの岩と26トンの砂が使われているそうです。ハゼのような魚が盛んに砂を口から入れエラで吐き出していました。砂から顔をだしているニシキアナゴがユーモラスです。入場料1800円です。殆どくる事も無かろうと思い入場しました。多大な設備とノウハウです。